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ウェンディーズは肉が四角い。それが食べやすいとか利便性を感じるとか、そんな気は一切ない。
最近、食事をひどくつまらないものと感じることがある。食ったら食ったでうまい、まずいを感じるのだが、
「うわぁー、今日のハンバーガーたっのしぃー」
などとは思えない。
今まではあった。
「おっ、今日のたぬきそば、楽しいじゃない」
たぬきそばで楽しむ俺は、かなり人生楽しんでる人に違いなかった。たぬきそばで楽しむ人は、そうそういない。
それにしても、黙々と食する人たちが増えた。以前、卵かけゴハンを食べながら爆笑する奴を見た。黄色い米粒が辺りに散らばる。そして俺はそいつを軽蔑した。
ん?おかしい?
この話のスジでいった場合、卵かけゴハン食べながら爆笑人間は、俺から多大なる尊敬の念を受けておかしくない。
なのに軽蔑が先行逃げ切り。
よーく考え追求しすぎた結果、俺は周囲から軽蔑されたい精神を芽生えさせてしまったらしい。
軽蔑される奴の大体は、非常識的な行動や言動を犯した奴が該当する。殺人もこのスジにあたる。でも殺人をしては意味がないし、俺はできればしたくない。
だから卵かけゴハンちらばせ人間なのだ。
これを食って爆笑すれば、みんな俺を軽蔑するに違いない。
ただ不覚にも、ウェンディーズに卵かけゴハンがない。これは計算外だ。大戸屋が愛しい。
だからとりあえず、代替としてサラダに入ってるクルトンを食って爆笑してやった。
ちなみに俺はクルトンを尊敬しているので、彼をクルトン大佐、と呼ぶ。なんせ彼は偉い。コーンスープとかサラダの飾り的存在というポジションながら、文句ひとつ言わず、飾りに撤する。男気満載だ。
だからとりあえず、皆もクルトン大佐に敬礼したのち、大佐を口いっぱいに頬張って爆笑しろ。大佐が可憐に散ってくれるから。
「軽蔑は爆発だ!」