僕の右足

 僕は週に1度のペースでフットサルをやります。ある日の僕は、シュートが全く入らないので、鉄柱を思い切り蹴りました。試合中の僕はキレやすいのです。自分自身に、そう、自虐的に、SかMかで言えば、最初がSで数秒後にMみたいな。そんなこんなで、僕の足全体の約40%が青あざに占拠されてしまいました。ディープブルー、そう、あれは濃かった。「限りなく群青に近いブルー」くらいブルーだった。僕の心もブルー…そんなベタな落ち、今回の僕には通用しません。平常心、そう、常に平常心を保ったのです。ここで痛がったら男が廃れてしまう、羞恥心のカタマリにはなりたくない、痛くても笑っていたい、笑顔ふりまきたい、でも…痛かったです。靴、履けないんだもん。どうせMだもん。Sも好きだもん。でも僕走ったよ、精一杯走って蹴って…
 僕はこれからも蹴り続けます。ボールだって鉄柱だって地球だって。なんでも蹴っちゃうよ。