稀少価値

 僕は今までに様々な人間に会ったけど、こんな人間は初めてだ。僕には大学の友達にB君というお方がいる。B君は大学では僕の師匠である。B君と出会ったのは大学3年生の夏であった。初対面の僕と交わした最初の言葉は忘れない。
「『ぷっすま』って知ってる?」
正直あせりました。
「やっべぇ、俺『ぷっすま』知ってるよ。どうしよう。知ってるって言っていいのかなぁ」
僕「うん、知ってるよ」
B君「マジ!?超うれしーんだけど!!俺ら、気ぃ合うっぽいよね!」
「やっっべぇ〜、知ってただけで気にいられちゃったよ!!運良いかも!!」
僕「あの番組、ちょー楽しいっすよね」
B君「敬語使うなよ」
「マズイ、かんなりマズイ」
僕「ちょー楽しいよね!ユースケもクサナギも、いい味出してるよね!」
B君「君、どっちが好き、というかカッコイイ?」
「えぇーーっ!?どちらもかっこイイキャラじゃね〜。どっちだ!このお方はどっちファンだ?」
僕「クサナギも最近カッコイイ感じするけど、やっぱ僕はユースケかな」
B君「……」
「友達1人減らしたな、俺」
B君「だよね〜。やっぱユースケだよねぇ。なんたってサンタマリアだぜ!」
「サンタマリアはどうでもいいんだけどなぁ。」
僕「そうだよね。なんかサッカー選手にいそうな名前だよね」
B君「それ、パラグアイ代表のサンタクルスだろ。てか、俺あんまサッカー好きくないし」
「うおぉ〜やっちまった。調子こいて無駄な発言しなきゃよかった。ってかなんでサッカー嫌いなのに、マイナーなパラグアイ代表のサンタクルス知ってんだよ」
僕「あっ、俺もサッカー苦手。オフサイドってなんだよなぁ」
B君「ところで朝何食った?俺ラーメン(笑)」
「話飛んだぁ〜ってか、笑えねぇ〜。笑うツボちげぇ〜。ってかラーメンとかちょーヘビーじゃん。」
僕「俺、おにぎり食べた」
B君「君、小食だね」
「何個食ったか言ってねぇ〜。でも今さら3個食べたなんて言えねぇし」
僕「そう、あまり朝は食べられないんだよね。胃袋もまだ寝てるって感じで」
B君「あまりおもしろくないよ、胃袋が寝てるとか」
「例え話効かねぇ〜。ギャグ狙ってねぇし。てか、コイツの笑いのツボは何だ!?笑わせてぇ」
僕「ところでB君はどこから来てるの?」
B君「どこだと思う?」
「よくいるんだよな、こういう奴。ぶっちゃけドコでもいいし、答えても当たらないし」
僕「え〜どこだろう。う〜んとねぇ…下北沢」
B君「何で知ってんの!やるじゃん!」
「すげぇ俺!てかB君、もっと俺をほめろよ!これ当てるのってかなりすげぇぜ!」
僕「すごいでしょ。なんとなくそこかなぁって。じゃあ俺はドコだと思う?」
B君「知らない」
「はやっ!ってか考えてないし。俺がやったら怒るくせに」
僕「綾瀬」
B君「マジーー!?(大爆笑)」

未だにB君の笑いのツボはわかりません。