前略、読書感想文

 「読書感想文」
僕はこの手の課題がすごく嫌いでした。なんせ強制させられることをすごく嫌う僕、活字離れの代名詞的存在な僕、小、中学生前半まで本なんか読みませんでした。本の価値観が抱けなかったのでしょうね。
 
 中学生後半、僕はある2冊の本と出会います。
浅田次郎著「鉄道員、ぽっぽや」
伊集院静著「機関車先生
これらを薦めてくれた人、それは中学時代の先生(国語担当)であり、僕はかなり尊敬し、今では師匠と勝手に思っています。師匠は確か浅田次郎北方謙三がかなり好きで、
浅田次郎著「蒼穹の昂」そして
北方謙三著「三国志
をこよなく愛していた記憶があります。しかし中学時代の僕には両作、非常に難しい内容でありまして。多分、今読んでも理解に苦しむかもしれません。

時は高校3年となり、サッカーの中田英寿がメディアの餌食(言い過ぎ?)となったころ、「中田語録」という本が出版されます。なんとなく読んでみました。そして中田が読んでいた本、それが僕の愛してやまない
村上春樹著「ノルウェイの森
村上龍著 「イン・ザ・ミソスープ
であります。ここから僕の小説に対する気持ちは爆発しました。
両作家の作品を、むさぼるかのごとく、読破しました。
 村上春樹さんの作品は、どうも精神的に病んでしまいそうだが、彼の持ち味とでも言えよう「僕」調に、引き込まれてしまう。そしてなぜかその「僕」は非常にモテる。でもどこか病んでいる。
 村上龍さんは今や芥川賞の審査員までやっていますが、綿矢りささん、そして特に金原ひとみさんが受賞した時は「村上龍らしいな」という感がして止みません。ドロドロしたエロ、好きですもんねぇ(苦笑)村上龍さんといば「限りなく透明に近いブルー」らしいのですが、僕的には「愛と幻想のファシズム」なんですね。あれはもう一度読みたい!最近は批評本みたいなものをよく書いているような気がしますが、かなり挑発的、攻撃的に書くんですよね。
 挑発的、攻撃的と言えば、ハードボイルド作家の最前線を行く(わからんが)北方謙三さんであります。かなりヤバい。マセラーティの車をこよなく愛す主人公。そして主人公の無敵の強さが意味プー。得意技「アキレス腱切り」相手を戦闘不能にします。
 最近では坂口安吾さんの「堕落論」(milos10さんありがとう)遠藤周作さん「沈黙」吉行淳之介さん「子供の領分」を読み、今は江國香織さんの「こうばしい日々」を読んでいます。今僕が一番読みたい本は小島信夫さん(第三の新人)の短編「馬」でありますが、小島信夫さんの作品がない!だれかみつけたら教えてください!!そして、何かお薦めの本ありましたら、コメント欄で教えてください。どんな本でも受け入れますので。