フィクションの罪

 僕は昨日、はてなユーザーにしてやられました。とはいえ、僕は同じユーザーに二度やられたのであります。
−被害報告−
・非人道的妄想
・睡眠妨害(間接的に関与)
                             以上
 

 昨晩、僕はユーザーからユーザーへと携帯でネット上をサーフィンしていました。パソコンで見るほうが、利便性に富み、かつ経済的でもあるのですが、何しろ僕のパソコンはウルサイのであります。起動すると音が響くので、しょうがなく携帯で我慢した次第であります。そして事件は起きました。

あるはてなユーザーのサイトまでパドリング。
          ↓
読み込み長いなあ。携帯だから目をつぶろう。
          ↓
まだ読んでるの?書きすぎでしょう。
          ↓
「1ページを超えました」
          ↓
ちょー書いてんじゃん!容量間にあわねぇ〜

ここからが悲劇のはじまり。
「ふむふむ。なるほど、おもしろいなぁ……1千万!?!?何?待ってよ!あれ?あれ?1千万じゃない!!ロト6で1千万じゃない!おかぁさん!事件です!おかぁさん!!」

 このお方、い〜んや被疑者、い〜んや容疑者、かなりワルです。その昔、このお方は高校生の頃、「孤高の○○」(○内は実名なので伏せさせていただきます)という名前で東東京エリアをネットの世界で支配していました。ネットに関してはかんなり頭のキレるお方で、今では「孤高の○○」という名は捨て、引退したものの、「東東京エリアのドン」とか「ITの申し子」というニックネームで幅を利かせています。そして実は彼、「インテリドリームネットワーク○○」というサイトをアングラで展開しているのです。追々、彼はこの「インテリドリームネットワーク○○」の頭に「(株)」をつけて、企業団体にするようです。たぶん彼ならやってのける、それくらい頭のキレるお方なのです。

 さてさて、「お方」の能力は説明したので、話を戻すとしましょう。そう、彼は僕の携帯の容量の限度を執筆する前から把握していたのであります。そして僕が夜中、日記を拝見するのにパソコンではなく携帯を使うだろうと予測し、わざわざこの「ロト6話」を夜中に書いたのです。案の定、僕は携帯で日記を閲覧し、最後の重要な、今までの話が全部フィクションであるという「落ち」を見ることができませんでした。
 さぁ大変!僕はにっちもさっちもいかなくなります。
「あ〜リアル。かなりリアル。当選金額もリアルだし、当選番号もリアル。あ〜今回は本当だ。当てたよこのお方。なんか当てそうな面構えしてるもんなぁ。」
 どうしようかと僕は布団の中でモゾモゾします。
「どうしよ〜、パソコン起動して最後まで読んで、おめでとうのコメント書いてあげないと〜。あ〜でもコメント欄におめでとう、なんて書いたら『飯くらいおごってください』に聞こえちゃうかなぁ〜。あ〜でも言うのが筋だしなぁ〜」
「う〜ん、えいやっっ!!」
精一杯、人差し指に力をこめて、起動ボタンを押しました。
「あ〜コメントコメント。せかせか、せかせか。」
あっ!ここの文章は読んでないなぁ。なになに〜
「……イメトレ…なるほどねぇ〜イメトレねぇ。」




…イメトレっ!!!
さすが、東東京のドン、であります。僕は彼のイメトレという名のフィクションにしてやられたのであります。
彼はペテン師です。
彼は堕天使です。
彼は詐欺師です。
もしアングラサイトで「インテリドリームネットワーク」なる物を見つけたら、みなさん気をつけてくださいね。かなり手のこんだワナをしかけてきますよ。
「このサイトをクリックしたら請求書が送られてきました。」
こんなこと、日常茶飯事です。極悪非道なのです。僕みたいに貧乏な者からは、お金以外を取られます。僕は今日、睡眠時間を巻き上げられました。
「おいお前、ジャンプしてみろよ」
「お金なんかもってませんよぉ〜」
「いいから飛べよ……ほぅらあった。睡眠、もらってくゼ!」
そう、こんな具合に。むやみやたら、飛んではいけませんよ。ネットサーフィンはほどほどに。