私的就職活動イデオロギー

就職活動に頭をかかえる知人が何人かいる。
就職活動をしていたころの俺は、疲労感と隣合わせの生活を強いられていた。
始まる前は
「スーツどーしよっかなぁ〜。コムサも良いけどポールスミスもカッコイイし。でもポールスミスを着こなすのは無理だなぁ〜。独特なデザインだしなぁ〜」
とか言ってた俺だが、始まってみれば

「紳士服のコナカ」

なのである。就活のスーツに金をかける男児はあまりいない。(女児については知らない)
「無印のスーツ」
は、無難にオシャレなのである。電池でいうのなら
マンガン
ではなく
「アルカリ」
みたいなこと。
アイスなら
ガリガリ君
ではなく
「ハ−ゲンダッツ」
アイスに関しては少し度が過ぎた表現。


俺は就活をなめていたと思う。
でも一応3社内定をもらった。
就活での教訓。


「就活はなめてかかれ」

この言葉につきる。

別に過言なものではない。
正直、面接の時も
「おめぇの会社、選んでやってんだよ、このハゲ(『このハゲ』呼ばわりはハゲ面接官限定)」
こんな「アウトロー就活マン」だった俺。

今から就活に挑む人たちも、後にわかると思うが、
回数をこなすうちに、「面倒臭さ」が全身ににじみ出てくる。
そこからが本当の就活の始まりだと俺は思った。
だから面接の時に面接官とパチンコの話もした。(事実。そして本命の会社)
4次面接でパチンコの話をして合格し、5次最終面接をマジメにこなしたら落ちた。
面接などこんなもんだ。


もちろん、いくつもエントリーしていたので、面接、説明会回数も多かったが、面倒臭い会社は
「バッくれた」
面倒臭いと感じたら、そこはいかない方がいい。行きたいトコに行けば良い。
これ、俺の就活イデオロギー
眠い説明会は寝たし、でも聞くところはマジで聞いた。でも死んでも質問などしない。
質問は時間無駄だ。
どうしても聞きたければ、後に聞けば良い。


面接で俺は一度大それたことをした。
とにかく面接官の態度が腹立だしく、俺はつい
「あなたの会社の経営理念は何すか?そんなにすごいんすか?世界に誇れるんすか?社員は経営理念を信条に毎日働き過ごしてるんすか?僕にはあなたの言うことが微塵もわかりません?わかるように説明するのが人事の仕事でしょ?それもできずに頭ごなしに、僕たちに経営理念を押し付けないで下さい。それに、僕たちはまだここの社員でもなければ関係者でもない。そして、もう2度とこの会社とは関係を持ちたくない。」
と言って、テーブルを拳で殴り、ドアを勢い良く閉め帰ったというのは全部嘘で、
とりあえず面接中、
「帰ります」
と一言言って帰った。
とりあえず、数をこなした俺はすごく「自然体」に近かったので、態度がハッキリしていた。
以上に関しては、賛否両論だろうが、俺は「自然体」をお薦めする。
が、俺式「自然体」はお薦めできない。


俺の就活イデオロギー・スタイルはこんなものだ。