カワイイ女の子の定義

はじめに…タイトル変更しました。



「カワイイ女の子の定義」というタイトルにしたが、実際万人ウケをするカワイイ女の子などはいず、例えその定義を確立させようものなら、そこには個人の価値観が多発し、収集のつかないこととなる。
個人の価値観。
俺の価値観で言うなら矢田亜希子はダントツだし、松嶋菜々子も美人である。
俺は会ったばかりのカワイイ女の子を判別するのに、
「性格」
と答える男の気が知れない。
女の子による男の判別はわからないから、ここでは言わない。
何故、そう意図も簡単に
「性格」
と答えるのだろうか?
例えば、合コン終了後、
「誰が良かった?」
などという会話が発生する。そして誰かが答えると、「どこが?」と聞く。その時、
「性格が。」
などという男は、多分嘘つきだ。嘘でなければ、そいつはかなりの単発野郎である。
そんな数時間で相手の性格を見切ることなど、フロイトユングもできやしない。
それでも男たちの中には性格と答える輩が多い。
単発野郎はともかくとして、嘘つきの場合、多分、「性格が好き」みたいな答えをするのは、「ビジュアルが好き」という言葉よりも「性格が好き」の方が一般的に受け入れられ易く、反論がなく、「ビジュアルが好き」発言よりも、スケベ心を隠せると思っているに違いない。そしてそんな男ほど、「スケベ心」に後ろめたさを感じている。
それにしても、少し会った女の子の「性格が好き」というのは、至極危険な香がする。
なにしろ男も女も、会った時(特に初対面)は必ず良い体勢を取ろうと努力する。
例えそれが外見上には出ていないにしろ、内面では様々な心の葛藤をしていることだろう。
「次は何を話そうか。何を言えば笑うだろうか。何をすれば喜ぶだろうか。」
などと。しかもこれは対面回数が少なければ少ないほど強く働く。
ただし、上記のような葛藤がコミュニケーションの醍醐味の1つである。
別に「何を言えば笑うだろう。」などという発想は、決してスケベ心の「計算」ではない。
これはコミュニケーションを円滑にするための、いわば「潤滑油」である。


だから、初対面で「性格が好き」などとは言わないで欲しい。
そんなことを俺の前で言うものならば、そいつは尽く「バカでアホな単発野郎だ」と言いたい。
人の性格はそんなに浅くはないし、単調なものではない。
そして「あの子の性格が好き」などという発言は、一種、その子をバカにしているのと同等である。
「あの子のは性格は、数時間で見切ることができるほど単純なんだぜ」
と言っているようなものだ。
そして
「女心と秋の空」
と言うほど、女の子の精神は複雑である、と俺は思う。
「男心と〜」
は俺の辞書にはない。女心は男心より緻密で繊細である。
男は発言を気をつけた方が良い。性格をほめるのなら、
「あの子のハキハキとした性格が好き」
と具象化するのが安全であり、適当と俺は思う。