「とりあえず生きてみるか」と口ずさむこの瞬間。72.6%

時々生きている理由がわからなくなり、将来、自分が不毛の地を浮浪している、というビジョンを想像してしまう場面に遭遇する時がある。
とはいえ、俺は絶対今の状況下では死を選ばないし、なんせ死ぬ理由すらわからない。
今、俺よりも死ななくてはいけないだろう野郎は沢山いるだろうし、かといって他の誰かよりも俺が死ななくてはいけない可能性もある。
こんなヘビーな思考回路を持ちながらも俺は
「とりあえず生きてみるか」
という、前向きなのか、はたまた安易なのかはわからない考えを持っている。
でもこの、
「とりあえず生きてみるか」という言葉を口にする瞬間の俺の生きる指数は、72.6%で、近年の紅白歌合戦の最高瞬間視聴率よりも高いし、月9にもこれは勝る。
だからこの72.6%は、かなりの高生存率だと俺は解釈する。


先日、milosさんとtainakaさんと酒を喰らった。
milosさんが北千住のオシャレなbarを紹介してくれた。ここなら誰と行っても場違いということはない。
「万能型オシャレ空間バー・milos2005」
とでも名付けておこう。
俺はこの日、他のグループに送別会をしてもらうことになっていたのだが、そちらのカラオケ会場に約2分ほど顔を出し、すぐさま彼ら2人と「milos2005」に向かう。
酒を喰らっている際、俺はカラオケ会場からの電話を受けるのは不本意なので、とりあえず電源を切った。
後の言い訳は、
「メトロにもぐってた」
で良しとする。ただ、12時以降のメトロ的言い訳は少々単細胞であるが、それは社会人と学生の狭間に存在する今の俺には、妥当な言い訳なのだと解釈。
席につき早々、俺はmilosさんにお礼の言葉を言う。「単発野郎」に正面から食いついてくれたのは彼だけである。
正直言おう。前々回のタイトル
「カワイイ女の子の定義」
で一番の売りは「単発野郎」という、俺が造った、いや、「創った」ニューワードなのである。もちろん、内容も大マジメに書いた。ただ、核はあくまで「単発野郎」なのである。
しかし残念ながら、この言葉をニュアンス的に理解してくれそうなのはmilosさんとtainakaさんだけだと勝手に思う。正確には多分ムリだろう。なんせ、創者本人も未だ追求しきれていない。
実は当日、先にアポを許可したのはカラオケ会場なのであった。
しかし俺は彼ら2人を優先していた。
正直、「桜満開、鼻水上等!」クラスの後ろめたさだったが、彼ら2人とする会話のその魅力のすごさには負ける。2人とも当ブログに参加しているから、その話だけでも5時間はできる、と思う。強気には言えないところがまたニクい。
milosさんは最近仕事が楽しいらしい。
一般的に言えば好ましいことだし、俺の良心的領域の意見なら素晴らしいこと、と言うだろう。
ただ、俺の斬新的見解で言うなら、悩ましい、なのである。
今の俺の心境では、「仕事つまんない」のが良いのである。
「楽しい」と、あそこまで目をキラキラさせて言われると、「社会人はつまらない」と日々プレッシャーを与えている俺の圧力が萎えてしまう。もちろん、俺の希望は「社会人楽しい」なのだが、今「社会人楽しい」を強くすると、「学生もういいや」に成り兼ねない。
社会人>学生
こんな方程式は嫌だ。まあ理想は
社会人≒学生
だが、ありえない。
tainakaさんは聞き役が多分多い。時期を見て彼のファンタスティックな面も紹介したい。


とりあえず、当分俺は生きて行けそうである。生きる屍になることもなさそうである。
ただ、もし、
社会人=楽しい
の方程式が確立してしまったら、俺の
「とりあえず生きてみるか」と口ずさむこの瞬間は
91.8%
に跳ね上がる。
生きる指数91.8%
かなりアグレッシブだ。