構える日常

社会人として生きること約1ヶ月。
俺はあらゆる場面で構えることが多くなった気がする。
とりあえず上司に出会った時は構えるのだが、そんなもの構えついでに上司の左足下段を蹴り飛ばせば良いことなので、対して問題はない。
問題は日曜の夕方時にやっている「笑点」なのである。
あの定番の曲を聴くと、とりあえず俺のバイオリズムは降下し、ホリデー気分は「萎え」の体勢に入っていく。そして「こんぺい」が相も変わらず「こ〜んぺ〜で〜す!」なんてお叫びになられるものならば、「スト2」の下段弱キックを「こんぺい」に連打したい気分にかられる。


俺は日曜午後5時過ぎに構える。


別に「笑点」でも「こんぺい」でも、裏をついて「山田くん」に責任があるわけではない。
多分翌月曜日が振り替え休日であるのなら、俺はその夜の「ガキ使」を見ていても穏やかこの上ないのだろう。
下手をしたらあまりのテンションの高さに、「笑点」がやっている「○○文化会館」なるものに足を運ぶであろう。そしてとなりのご年配と煎餅食べながら平和な笑いを醸し出しているに違い無い。


最近気になることがあって、会社の上司の休日の過ごし方はどうなのだろう?
社長や課長は「笑点」や「ガキ使」を見るのだろうか?
見ているのなら俺もしょうがなくその流れに便乗するとしよう。
見ていて「萎え」てしまっても、それが翌日の上司との会話のネタになるのなら、
俺は心を鬼にして「笑点」を見てやろう。
ただ1つ言えることがあって、多分両方、「笑点」は見ていない。
課長はモーツァルトを聞きながら葉巻きを吸っているのだろうし、
社長は翌月のゴルフコンペで優勝を目指しているためにアイアンを磨いているだろう。
そんなこんなで俺の中である方程式ができた。


(上程+過程)×笑点÷2≒無意味



「こんぺい」の笑いでは翌日の俺は救えない。